FreeCADの使い方8~辺の面取り~

Freecad Eighth FreeCAD

前回の記事に続いて、この記事ではFreeCADでの辺の面取りの手順を解説しています。

この記事では、立体の辺に対して面取りを適用できるようになることを目標としています。

FreeCAD 0.18の環境を想定して解説しています。

前回の記事↓

フィレットを作成したい方は以下の記事が参考になるかもしれません。

面取り

ここでは、既に立体(Pad)が、「Part Design」ワークベンチを使用して作成されていることを想定しています。

“形状の選択されたエッジを面取り”を使用した面取り

ワークベンチをPart Design▾に切り替えます。

立体の1つ以上の辺または面を選択し、上部ツールバーより、“形状の選択されたエッジを面取り”をクリックします。

左コンボビューに表示されている、「サイズ」の欄のパラメータの数値を調整すると、

選択した辺の欠けの大きさが数値に合わせて変動します。

設定が完了したら、OKをクリックして完了です。

面を選択すると…

面を選択し、上部ツールバーより、“形状の選択されたエッジを面取り”をクリックすると、

選択した面のすべての辺の面取りを行うことができます。

スケッチを使った面取り

手順が長くなりますが、上のツールを使った面取り以外にも、スケッチを使用した面取りも可能です。

これを行うには、まず、面取りを行いたい辺に垂直な面を選択して、上部ツールバーより、“新規スケッチを作成”をクリックします。

例:緑色の辺を面取りしたい場合、それに垂直な面(ここでは黄色)を選択し、スケッチを作成します。

スケッチを作成したら、上部ツールバーより、“外部形状にリンクするエッジを作成”(補助線ツール)をクリックし、

面取りしたい辺と隣り合っている垂直な辺をクリックして、補助線を引きます。

上部ツールバーより、“スケッチにポリラインを作成…”をクリックして、スケッチ上のお好きな場所で3回クリックし、ポリラインを引いたら右クリックでツール解除します。

次に、作成されたポリラインの端と端を一致拘束し、三角形を作成します。

また、三角形の1点と2本の補助線の重なっている点(角の点)を選択し、一致拘束します。

上で一致拘束した三角形の点と隣り合っている三角形の2点と、補助線の辺をそれぞれ選択し、

上部ツールバーより、「点をオブジェクト上に拘束」をクリックします。

補助線上の1辺と3角形の1点を選択し、点をオブジェクト上に拘束をクリックします。

また、三角形の3点が補助線上(または補助線の延長線上)に配置されていることを確認します。

補助線の延長線上に点が配置されている場合、点をドラッグして、補助線と重なるようにしてください。

写真のようになればOKです。

補助線と重なる三角形の2辺を選択し、上部ツールバーより、等値拘束をクリックします。

補助線と重なる1辺を選択し、上部ツールバーより、直線の長さを拘束をクリックし、辺の長さを指定します。

ここで辺の長さを長く指定するほど、面取りする辺の欠けの大きさが大きくなります。

作成したスケッチの例

ここまで完了し、完全拘束になりましたらスケッチを閉じます。

ワークベンチがPart Design▾に切り替わっていることを確認しましたら、

コンボビューのモデルタブから作成したスケッチを選択し、上部ツールバーより、“選択されたスケッチでポケットを作成”をクリックします。

左コンボビュー内に表示されたパラメータのタイプを貫通▾に設定し、OKをクリックします。

以上でスケッチを使った面取りの手順は完了です。最後までおつかれさまでした。

次の記事↓

引用

この記事内で使用したアイコンは、以下のFreeCAD公式ドキュメント内のものを使用しています。

https://www.freecadweb.org/wiki/index.php?title=Artwork (外部ページ)

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