サイト運営者の方であれば、閲覧数(PV)の重要性はご存知の通りです。
複数の統計ツールを使用しているとき、ツールごとの値に差が出てしまうと、
実際に即しているのはどちらなのか判断に迷います。
この記事では、
WordPress.com(Jetpack)と、Wordpressテーマ「Cocoon」のPV統計の差が出る条件と、
その理由について、解説しています。
いつ差が起こるのか
結論から申し上げると、WordPress.com(Jetpack)側のPV統計は、
システム上、次のような環境下で、統計値にカウント漏れが発生する場合があります。
- 訪問者が広告ブロッカーを使用している場合
- 訪問者がJavascriptを無効化している場合
Cocoon側の統計では、1,2とも影響は確認しておりません。
以下では、なぜ差が起こるのかについて、詳細を解説しています。
統計の仕組み
ここからは、両PV統計ツールの仕組みについて、少し掘り下げて解説していきます。
なお、以下の2つは、同一ユーザーによる再読み込みも統計の対象としています。
WordPress.com
WordPress.comのPV統計は、先述の通り、Javascript形式のコードを使って統計を行っています。
このJavascript形式の統計コードの発信元である「stats.wp.com」は、
一部の広告ブロッカーでトラッカー(追跡者)として認識されており、ブロックされる場合があります。[1]
この場合、そのアクセスは統計値にカウントされません。[2]
なお、Google アナリティクスもWordpress.comと同様に、Javascriptを使用した統計を行っています。
Cocoon
CocoonのPV統計は、主にサイトのデザインに使われるCSS形式のコードと、
PHP形式のコードを使用して統計を行っています。[3]
こちらは、Javascriptが無効になる環境下からのアクセスも統計対象にできます。
まとめ
この記事では、Wordpress.com(Jetpack)と、CocoonのPV統計値に差が出る理由について解説しました。
要点は以下の通りです。
- WordPress.comの統計値は、広告ブロッカーのために少なめに出やすい
- Cocoonの統計値は、より近い値が出やすい
しかし、Wordpress.comの統計値は、アカウントと紐づけられているため、
紛失する恐れが少ないことがメリットです。
以上、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ご質問・ご指摘等がございましたら、お気軽にコメント欄までお寄せくださいませ。
参考
以下はすべて、外部ページとなっています。
[1] https://www.whotracks.me/trackers/jetpack.html
[2] https://wordpress.org/support/topic/js-file-from-stats-wp-com/
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